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帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹ワクチン
前回に引き続き、今回は帯状疱疹の予防や治療についてお話しいたします。
帯状疱疹にならないために(日常生活の注意)
免疫力が低下すると帯状疱疹が発症しやすくなります。
日頃から疲労やストレスをためないために
・バランスの良い食事をする
・睡眠をしっかりとる
・散歩やウォーキングなど適度な運動をする
・自分なりのストレス解消法を身につけておく
(音楽を聴く、お風呂にゆったり入る、ペットと触れ合う)
・笑うと免疫力があがります
(お笑い番組、落語や漫才を観る)
といった予防が重要です。
帯状疱疹にならないために(ワクチン)
現在、帯状疱疹のワクチンは2種類あります。
どちらのワクチンが良いのかよく質問を受けます。
それぞれの注意点や特徴をまとめてみました。
かかりつけの先生と相談するといいですね。
<生ワクチン>
2016年〜
ウィルスを弱毒化
免疫抑制患者には接種不可
予防効果約50〜60%
1回接種(皮下注)
10,000円程度
副反応比較的少ない
弱毒生ワクチンが5年程度で減弱するので5年後の再接種が必要です
<不活化ワクチン>
2020年〜
ウィルスを無毒化
免疫抑制患者にも接種可能
予防効果90%以上
2回接種(筋注)
20,000円程度× 2回(通常2ヶ月間隔)
副反応(痛み、発熱、筋肉痛、倦怠感)が出やすい
シングリックスは現時点で9年以上免疫が持続することがわかっていますが、新しいワクチンなので研究中です。
どちらも帯状疱疹のワクチンですので、口唇ヘルペスなど単純ヘルペス感染症には効きません。
帯状疱疹の治療(なってしまったら)
・抗ウイルス薬(原因となっているウイルスの活動を抑える)
発症後早期に治療を開始するほど効果が期待できます。
・痛み止め(消炎鎮痛剤)
発疹など皮膚の炎症などによる痛みを和らげます。
・痛み止め(鎮痛補助薬、オピオイド鎮痛薬など)
皮膚症状がおさまった後も痛みが継続することがあります。
帯状疱疹の合併症のひとつ「帯状疱疹後神経痛(PHN)」です。
・痛みに対して、神経ブロック注射やレーザー治療が行われることもあります。
帯状疱疹は、かかるといつまでも辛い病気です。
日ごろから体調管理を心がけ、免疫力が低下しないようにすることが大切です。
そして帯状疱疹になった時は、できるだけ早い治療が大切です。
もしかして帯状疱疹?と思った時は躊躇せず、できるだけ早くかかりつけ医を受診しましょう。