女性外来
女性外来について

“男の先生には相談しにくい”“男性に検査されるのは恥ずかしい”などと、受診をためらっている方はいらっしゃらないでしょうか。当院は、医師およびスタッフ全てが女性のため、女性特有の疾病や、心と体のお悩みに対し、同じ女性だからこそ理解できることも多くあります。どうぞお気軽にご相談ください。
女性のかかりやすい病気の多くは、『女性ホルモン』が影響すると考えられています。
女性は生活環境やメンタル面など様々な原因により、自律神経やホルモンバランスが乱れやすい傾向にあり、年齢や月経周期に応じて様々な変化が起こります。体の不調に悩む方々が快適に生活できるよう手助けし、ライフスタイルに合わせた診療を提供しています。
当院の女性外来の特徴
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女性医師による診療
当院は、女性医師による診察を行っております。男性医師には相談しづらいという方にも安心して受診していただけますので、お気軽にご来院ください。
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お悩み相談実施
医療機関を利用される方の多くは、何らかの不安やお悩みを抱えていることがほとんどです。そのため当院はお悩み相談を実施しています。症状の改善だけでなく、不安を少しでも軽くできるよう、アドバイスも行います。
更年期障害

更年期障害とは、年齢を重ねるごとに卵巣の機能が低下し、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少することでホルモンのバランスが崩れ、心身にさまざまな不調があらわれることを指します。
閉経前の5年間と閉経後の5年間を併せた10年間を「更年期」といい、この期間に発症しやすいため、更年期障害と呼ばれています。
平均閉経年齢は約50歳ですが、個人差が大きく、早い人では40歳代前半、遅い人では50歳代後半に閉経を迎えます。
更年期障害の主な原因
更年期障害の主な原因は女性ホルモン(エストロゲン)が、大きくゆらぎながら低下していくことですが、その上に下記のことが複合的に関与することで発症すると考えられています
- 加齢などの身体的因子
- 性格などの心理的因子
- 職場や家庭における
人間関係などの社会的因子
更年期障害の主な症状
更年期障害の症状は大きく3種類に分けられます。
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症状①
血管の拡張と放熱に関係する症状
- ほてり
- のぼせ
- ホットフラッシュ
- 発汗など
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症状②
その他のさまざまな身体症状
- めまい
- 動悸
- 胸が締め付けられるような感じ
- 頭痛
- 肩こり
- 腰や背中の痛み
- 関節の痛み
- 冷え
- しびれ
- 疲れやすいなど
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症状③
精神症状
- 気分の落ち込み
- 意欲の低下
- イライラ
- 情緒不安定
- 不眠など
更年期障害の検査
更年期障害の特徴の一つは症状が様々であることですが、これらが他の病気による症状ではないことを確認する必要があるため、検査を行います。
- 女性ホルモンの測定(血液)※E2(エストラジオール)値:20pg/ml 以下、FSH値(卵胞刺激ホルモン)値:40mIU/ml 以上
- 一般血液検査
- 骨密度
更年期障害の治療法
更年期障害は、身体的因子・心理的因子・社会的因子が複雑に関与して発症しますので、まず十分な問診を行うことが必要です。
その上で生活習慣の改善や心理療法を試み、それでも改善しない症状に対して薬物療法を行います。
1.ホルモン補充療法(HRT)

ホルモン補充療法(HRT)は、減少したエストロゲン(卵胞ホルモン)を補充する療法です。
更年期障害の症状の中でも特に、HRTは、ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗など血管の拡張と放熱に関係する症状に特に有効です。
HRTに用いるホルモン剤には飲み薬、貼り薬、塗り薬などいくつかのタイプがあり、またその投与法もさまざまです。患者様とよく話し合いながら、その人に合った最適な治療法を選択していきますので、ご安心ください。
HRTに関しては、一時乳がんなどの副作用が強調される傾向にありましたが、最近になって、更年期にHRTを開始した人では、心臓・血管の病気や骨粗鬆症など老年期に起こる疾患が予防できるという利点が、再び見直され始めています。
- ※子宮のある方と子宮を摘出した方では治療法が異なります。
- ※生理のような出血があっても気にならない方と嫌な方でも治療法が異なります。
2.漢方薬

ホルモン補充療法は抵抗があるという方や、多彩な症状を訴える更年期女性に対しては、「婦人科三大処方」とも呼ばれる、当帰芍薬散、加味逍遥散、桂枝茯苓丸を中心に、その人に合わせて、他の漢方を組み合わせて処方することが多くあります。
女性特有の悩みには、女性器官の働きを改善したり、ホルモンや自律神経のバランスを整えたり、血液の流れをよくしたりするのに、漢方は適しています。
月経不順や月経痛、体がだるい、イライラしやすい、すっきりしない、夜眠れないなどでお困りの際は、一度漢方薬を試してみてはどうでしょうか?
3.抗うつ薬・抗不安薬などのお薬

気分の落ち込み、意欲の低下、イライラ、情緒不安定、不眠などの精神症状が最もつらい症状である場合には、抗うつ薬・抗不安薬・睡眠導入剤などを処方します。
更年期障害は、しっかり検査・問診を行い、状況に応じて治療を選定することが重要になりますので、症状に心当たりがある方は、ご相談ください。
4.プラセンタ

プラセンタは、胎盤から抽出したエキスを高温高圧蒸気滅菌処理を行い射製剤にしたものです。 胎盤は母親の体内で胎児と母体をつなぎ、胎児を育てる臓器で、胎児が成長していく過程で必要な様々な生理活性物質をあたえており、豊富な栄養と各種有効成分を多く含んでいます。
肌荒れの改善・若返りなど美容的な効果のみだけでなく、不眠や生理不順など、様々な症状を改善に有効です。更年期障害や肝機能障害などでの治療は保険が適用されることがあります。まずは一度ご相談ください。
プラセンタの詳細
- 初回1A 2,000円(税込)
- 2回目から1A 1,000円(税込)
2A 1,500円(税込)
注意事項
- 自由診療です。
- 更年期障害、肝疾患の状態によっては保険診療になる場合もあります。
- 副作用として、注射部位の疼痛・硬結、過敏症(発疹・発熱・掻痒感など)、眠気、肝機能障害(AST、ALT上昇など)などの可能性があります。
5.ビタミン注射

ビタミンブレンド注射・点滴とはビタミンB1、ビタミンC、総合ビタミンなどの薬剤を数種類ブレンドすることでより効果的な効果をもたらします。
「短時間で不足した栄養素を補える」、「各栄養素を最適の組み合わせで配合できる」、「体内にダイレクトに注入するため、即効性がある」などの効果があると言われています。
ビタミン注射の詳細(にんにく注射)
- アリナミンF25mg注射1,000円(税込)
注意事項
- 自由診療です。
- 副作用として、0.1%〜5%未満に悪心があります。
ビタミン注射についてよくあるご質問
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Q.
にんにく注射とはどんな注射ですか?
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A.
にんにく注射とはアリナミン注射のことで、疲労回復に効果があると言われています。
スタミナ成分ビタミンB1を配合水溶性ビタミンの薬剤を注射します。ビタミンB1は特に疲労回復に効果的でその効果はにんにく50個分に相当します。
にんにく注射と言っても、にんにくのエキスが入っているわけではありません。注射をすると、にんにく臭がしてくるため、にんにく注射という名前がつけれられたと考えられています。 -
Q.
どのくらいの間隔で、ビタミン注射を打つとよいのですか?
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A.
特に決まりはありません。疲れがたまってしまったときや風邪をひきそうなときなどにご希望される方が多いです。
6.エクオール

40代以上の女性のみなさん、以前より体調や気持ちに変化を感じることはありませんか?
女性ホルモンの「エストロゲン」に似た働きをしてくれる大豆イソフラボンは、女性の美と健康を保つために役立つ成分として知られていますが、最近、この大豆イソフラボンを上回る働きで、スーパーイソフラボンと呼ばれる「エクオール」が注目されています。
「この変化も、もう歳だから仕方ないのかな、、、」と諦めていませんか?そんな女性の味方になるのが、エクオールです。
「エクオール」は大豆イソフラボンの一つであるダイゼインが、腸内細菌により代謝されることで産生される成分で、より女性ホルモンに近い働きをすることが確認されています。
エクオールの作用や体内でのはたらき
- ホットフラッシュや肩こりを中心とした更年期症状の改善
- 骨密度の減少を抑える
- 動脈硬化や糖尿病のリスクを軽減する
- シワが悪化していくのを遅らせてくれる(シワを伸ばしてくれる)
エクオールを補給できる食品、「エクエル」

「エクオール」は大豆イソフラボンが腸内細菌のチカラを借りて作られる成分ですが、この「エクオール」を作ることが出来る腸内細菌を持っているのは、日本人女性のおよそ半分しかいないと言われています。しかも、エクオールを作れる人でも、大豆食品を毎日食べないとエクオールは作れません。
そこで、お手軽で安心に「エクオール」を補給できる食品として、大塚製薬より「エクエル」が発売されました。
40代以降をもっと楽しく、もっと健やかに過ごしていただけるように、当院でも取り扱いを始めましたので、気になる方は是非、お気軽にご相談ください。
エクエルの詳細
- エクエル4,000円(税込)
注意事項
- 自由診療です。
- 副作用は現在のところ確認されておりませんが、大豆アレルギーの方、妊娠中・妊娠の可能性がある方、乳幼児・小児は、摂取をお控えください。
7.メディカルアロマセラピー

アロマセラピーは植物から抽出した精油の香りを使っており、リラクゼーションの方法として日本でも広く知られています。しかし、フランスでは疾患の症状を抑えることに加えて回復にも役立つことや、自然治癒力増加が期待できることから医学的に利用されることも少なくありません。
薬剤を使用しないので身体への負荷がありませんし、香りが脳に伝達されることで心身のバランスが整うことに注目が集まり、日本でもメディカルアロマセラピーの普及は進んでいます。エッセンシャルオイルの中には医薬品として認められているものも多数あるので、当院でも導入し、様々な場面で活用中です。