診療時間
9:00~12:00 / 15:00~18:00
※火曜・金曜の午後は、16:30~19:30
休診日
水曜・土曜午後・日曜・祝日

禁煙外来

禁煙外来について

たばこは、一般的に知られているように、呼吸器疾患、循環器疾患など様々な症状を引き起こす要因となります。
たばこがやめられない理由は、たばこの煙に含まれる”ニコチン”が麻薬にも劣らない強い依存性をもつためです。そのため、単なる習慣や嗜好と考えるのではなく、『ニコチン依存症』という治療が必要な病気と理解されています。

タバコが要因で起こる可能性のある症状

  • がんのリスク増加(肺がん、喉頭がん、咽頭がんなど)
  • 循環器疾患のリスク(血管収縮、心筋梗塞、狭心症、脳卒中など)
  • 運動機能の低下
  • 知的能力の低下
  • 寿命の短縮
  • ビタミンCの破壊
  • 妊娠合併症
  • 消化器系の疾患・症状(胃潰瘍、十二指腸潰瘍、食欲低下など)
  • 免疫機能の低下
  • 善玉コレステロールの減少
  • タバコ代による経済的消失など
  • 皮膚の老化

禁煙のメリット

高血圧の改善
咳や息切れの改善
脳卒中のリスクの低減
心肺機能の改善
心疾患のリスクの低減
がんリスクの低減

保険診療を受けるための条件

禁煙治療は2006年4月より、以下の条件を満たした場合に限り、保険診療適用となり患者様の負担が軽減されました。
禁煙を無理なく確実に成功できるよう、サポートさせていただきます。まずは、お気軽にご相談ください。

  1. スクリーニングテスト(TDS)で、5つ以上あてはまり、ニコチン依存症と診断された場合
  2. ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上であること
  3. 直ちに禁煙することを希望していること
  4. 12週間にわたり計5回の禁煙治療を受けることについて、文書で同意する

ニコチン依存症を判定するスクリーニングテスト(TDS)

  1. 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くたばこを吸ってしまうことがありましたか。
  2. 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。
  3. 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、たばこがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。
  4. 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、次のどれかがありましたか。
  • イライラ
  • 憂鬱
  • 脈が遅い
  • 神経質
  • 頭痛
  • 手のふるえ
  • 落ち着かない
  • 眠気
  • 食欲または体重増加
  • 集中しにくい
  • 胃のむかつき
  1. 上記の症状を消すために、またたばこを吸い始めることがありましたか。
  2. 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。
  3. たばこのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
  4. たばこのために自分に精神的問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
  5. 自分はたばこに依存していると感じることがありましたか。
  6. たばこが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。

禁煙外来の流れ

  1. Step01

    受付・診察

    受付を行う際に、禁煙外来の利用をお知らせいただければ、禁煙に関して専門性を持つ医師が診察を行います。

  2. Step02

    ニコチン依存症のチェック
    呼気の一酸化炭素濃度の測定

    初回診療時にニコチン依存度を確認し、一定上の依存度であることが判定できれば健康保険が適用できます。さらに呼気から一酸化炭素濃度を測定して治療方針を検討します。

  3. Step03

    問診とアドバイス・
    禁煙宣言

    ニコチン依存度のチェックや一酸化炭素濃度測定を終えたあとは、問診によって喫煙歴や健康状態を確認し、医療機関として禁煙に向けたアドバイスを行います。
    そのうえで禁煙を実施される場合、「禁煙宣言書」にサインしていただき、次の工程に進みます。

  4. Step04

    禁煙補助薬の選定

    禁煙宣言を済ませたら、禁煙補助薬の作用や適切な使用方法を説明します。種類として飲み薬やパッチ状の張り薬がありますので、状態に応じた薬剤を選定し提案いたします。

  5. Step05

    通院2~4回目まで

    2、3、4回目までは、2~4週間に1回通院していただきます。初回同様、一酸化炭素濃度の測定と問診で禁煙の継続を確認し、離脱症状の状態や、使用中の薬剤の副作用が無いか等を把握します。

  6. Step06

    禁煙治療の終了

    5回目にも、まず一酸化炭素濃度測定で禁煙が継続できているかを把握します。問題がないようであれば、今後も禁煙を継続していく意思を確認したうえで、以後の生活上のアドバイスを行って治療終了です。禁煙の成功に向けて当院でもサポートいたしますので、ぜひこの機会に禁煙に取り組みましょう。

禁煙外来についてよくあるご質問

Q.
薬を飲んだらタバコをやめられますか?
A.
ある程度は抑えれますが、患者様ご自身の意思の強さが大きく関係します。
Q.
費用はどの位かかりますか?
A.
禁煙治療は12週間が基本です。その間に、診察を5回受けることになります。
チャンピックスを12週間使用されたとして、自費の場合は約6万円、3割負担の場合は約2万円です。
Q.
もし禁煙治療中で吸ってしまった時は、どうすれば良いですか?
A.
禁煙外来へお越しください。今後の禁煙をどのように進めていくか、一緒に考え、アドバイスさせていただきます。